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    梅毒の患者様が増えています。(注意喚起!!)

    梅毒とは?症状・診断・治療について

    近年、梅毒の感染者数が増加傾向にあります。当院でも増加傾向です。梅毒は、早期発見・早期治療が重要となる性感染症の一つです。

    梅毒とは

    梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌に感染することで発症する性感染症です。主に性行為によって感染しますが、まれに輸血や感染した妊婦から胎児への感染(先天梅毒)もあります。

    梅毒の症状

    梅毒の症状は、感染からの期間によって異なり、以下のように分類されます。

    • 第1期(感染後3週間~3か月)
      • 感染部位(陰部、口唇、肛門など)に、痛みのないしこり(硬性下疳)や潰瘍ができる
      • 股の付け根のリンパ節が腫れる
    • 第2期(感染後数か月)
      • 手のひらや足の裏、全身に赤い発疹(バラ疹)が出る
      • 発熱、倦怠感、リンパ節の腫れなどの全身症状が現れることもある
    • 第3期(感染後数年)
      • 皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)ができる
      • 心臓や血管、神経などに病変が生じ、重篤な合併症を引き起こすことがある
    • 無症候性梅毒
      • 感染しても症状が現れないことがある
      • 症状がなくても、検査で陽性となれば治療が必要

    梅毒の診断

    梅毒の診断は、血液検査で行います。感染が疑われる場合は、早期に医療機関を受診し、検査を受けることが重要です。

    梅毒の治療

    梅毒の治療は、抗菌薬(ペニシリンなど)の投与が基本です。早期に治療を開始すれば、比較的短期間で完治が可能です。
    ・ペニシリン内服 ・マクロライド内服 ・ペニシリン系の注射製剤

    • 治療期間は、病気の進行度合いによって異なります。
    • 医師の指示に従い、確実に治療を完了することが重要です。
    • 治療中に性行為を行うことは控えましょう。
    • パートナーも検査・治療を受けることが重要です。

    梅毒の予防

    梅毒を予防するためには、以下の対策が有効です。

    • 性行為の際には、コンドームを適切に使用する
    • 不特定多数のパートナーとの性行為は避ける
    • 定期的に性感染症の検査を受ける

    早期発見・早期治療が大切

    梅毒は、早期に発見し適切な治療を行えば完治する病気です。少しでも気になる症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。