陰のう水腫の日帰り手術について
2025.03.12
1. 陰嚢水腫とは?
陰嚢内に漿液性の液体が異常に貯留する状態で、正式には「精巣水腫(Hydrocele Testis)」と呼ばれます。成人男性の約1%に発生し、新生児では約6%の頻度で認められます。
主な特徴:
- 無痛性の陰嚢腫大(通常片側性)
- 陰嚢が風船状に膨らむ
- 触ると柔らかく弾力性がある
- 透光性あり(光を通す性質)
2. 発生メカニズム
鞘状突起の閉鎖不全⇒腹膜腔と交通⇒漿液貯留
主な原因:
タイプ | 特徴 | 好発年齢 |
---|---|---|
先天性 | 胎生期の腹膜遺残 | 乳幼児 |
後天性 | 外傷・炎症・腫瘍に続発 | 成人 |
3. 診断フロー
エコーで診断を行います。
4. 治療選択肢
-
経過観察(乳児の場合)
- 1歳までに自然吸収(約90%)
- 定期検査(3ヶ月毎)
-
外科的治療
- 水瘤切除術(Winkelmann手術)・・・当院はこちらを日帰りで行っています。
- 腹腔鏡下手術(小児例)
- 穿刺吸引(一時的措置)・・・繰り返す。
5. 受診の目安
✅ 以下の症状がある場合は即受診:
- 突然の痛みを伴う腫脹
- 発熱を伴う
- 皮膚発赤
- 排尿障害
6. 予防と注意点
- 長時間の座位回避
- きつい下着の着用制限
- 定期的な自己触診推奨