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    陰のう水腫の日帰り手術について

    1. 陰嚢水腫とは?

    陰嚢内に漿液性の液体が異常に貯留する状態で、正式には「精巣水腫(Hydrocele Testis)」と呼ばれます。成人男性の約1%に発生し、新生児では約6%の頻度で認められます。

    主な特徴:

    • 無痛性の陰嚢腫大(通常片側性)
    • 陰嚢が風船状に膨らむ
    • 触ると柔らかく弾力性がある
    • 透光性あり(光を通す性質)

    2. 発生メカニズム

    鞘状突起の閉鎖不全⇒腹膜腔と交通⇒漿液貯留

    主な原因:

    タイプ 特徴 好発年齢
    先天性 胎生期の腹膜遺残 乳幼児
    後天性 外傷・炎症・腫瘍に続発 成人



    3. 診断フロー

    エコーで診断を行います。

    4. 治療選択肢

    1. 経過観察(乳児の場合)

      • 1歳までに自然吸収(約90%)
      • 定期検査(3ヶ月毎)
    2. 外科的治療

      • 水瘤切除術(Winkelmann手術)・・・当院はこちらを日帰りで行っています。
      • 腹腔鏡下手術(小児例)
      • 穿刺吸引(一時的措置)・・・繰り返す。
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    5. 受診の目安

    以下の症状がある場合は即受診:

    • 突然の痛みを伴う腫脹
    • 発熱を伴う
    • 皮膚発赤
    • 排尿障害

    6. 予防と注意点

    • 長時間の座位回避
    • きつい下着の着用制限
    • 定期的な自己触診推奨